植物のセンサーと記憶

2016年3月14日 - 未分類

植物の知覚や記憶は、動物のものとは異なっていますが、明らかに、植物には、明るさや色、香り、振動や気圧の変化、温度、湿度などの情報を収集して、数分程度の短期記憶から数年に渡る長期記憶をしています。特に、学習したことを遺伝子に記録して、次世代につないでいるそうです。細胞同士で情報を伝達し、また、群生の場合には、各個体間での情報伝達もあるようです。もちろん、動物の情報伝達手段とは異なりますが、目的を達成していると言う意味では、同じ機能と言えるでしょう。

「植物はそこまで知っている」という本は、いろいろ考えさせられる内容が満載でした。

ビー・オーキッドという蘭は擬態をしているそうです。ビー・オーキッド

花が、雌蜂にそっくりになっていて、雄蜂を誘引する効果があるそうです。光の明るさや色くらいしか知覚できないはずなのに、まるで、動物の目で見たかのように、見事な擬態です。長い時間、何世代にも渡って、雌蜂の姿を断片的に伝えていって、統合していった結果、このような形状を得たのでしょうか。

植物は、子孫を残す目的(ある意味、強い意志)を持った、最適化機械のはずです。最適化の結果、このような擬態を得たというのは、非常に興味深いですね。

 

 

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