試してみたい栽培プログラム例
2016年3月15日 - 未分類
アイティプランターでは、栽培プログラムを設定することができます。
では、アイティプランターで、どのように栽培プログラムを設定すればいいのでしょうか。
栽培プログラムの設定項目
1.ライト強度(PWM)
2.ライト照射時間(開始時刻、終了時刻)
3.ポンプ動作継続時間
4.ポンプ動作時刻
1と2は、光に関する設定です。3と4は養液供給量に関する設定です。
先ず、光の設定では、ライトがONになる時刻と、ライトがOFFになる時刻を設定します。それぞれの時刻は、その時の室温、湿度を想定してください。室温が低いと光合成は活発になりません。光があたっていても、あまり育たないことになります。室温が上がっている時間にライトをONにします。
次に、養液の供給量に関する設定です。
ポンプ動作時間は、デフォルトで60秒です。ポンプの吐出能力は3リットル/分なので、1.5リットルの養液タンクの養液を完全に汲み上げることができます。
ポンプの動作時刻は、植物が養液を必要とする前に設定します。光があたる前がいいでしょう。また、ライトがOFFになっていても、乾燥しないように養液を与えるのがいいでしょう。養液供給量を減らすと、植物は、根を伸ばして、より多くの養液を吸収しようとします。根の状態を見て、根の張り方が少ないようならば、養液供給量を減らすのもよいでしょう。
光照射による開花時期のコントロール
短日周期の植物は、暗い時間が長くなると花芽が付いて開花するようになります。花が咲くと困る葉もの野菜は、12時間よりも長く光照射をします。例えば、ルッコラなどは、12時間の光照射で、茎が伸びて花が咲いてきます。そうなると葉っぱは固くなって食べられなくなります。ルッコラやレタスのような葉もの野菜は16時間照明にするとよいでしょう。ちなみに24時間照明にすると、よく育ちそうに思えますが、植物の成長ホルモンは暗い時に分泌されるので、24時間照明だと、成長ホルモンの分泌が少なくなって、あまり育たなくなります。
養液制御で水ストレスを与える
植物は、養液の供給が少なくなると、水ストレスを受けて、少ない水でも枯れないように対応をするようになります。水が少ないと、植物体内の水分も減少して、結果として、味の濃い野菜になります。辛子菜やルッコラは、水ストレスを受けると辛味が増します。また、トマトの実は、糖度が高まり甘くなります。