調湿剤

2017年1月18日 - 未分類

温度制御は容易ですが、湿度制御は難しいですね。特に、相対湿度は、温度変化に敏感に反応して大きく変化します。絶対湿度は、閉鎖空間内では変化はないはずですが、それでも、温度変化が大きい場合には、絶対湿度も変化します。

植物栽培の場合、65%RH程度の湿度を保ちたいところです。そこで、調湿剤として知られている、B型シリカゲルを試してみました。

B型シリカゲルは、よく見かけるA型シリカゲルとは異なり、常温で吸い取った湿気を放出します。

上のグラフは、相対湿度70%RH付近で放湿と吸湿を繰り返すことを示しています。しかし、この場合には、B型シリカゲルの初期状態を70%RHの湿度にしておかなければなりません。B型シリカゲル販売元のテクノスナカタによれば、出荷時の状態は20%RHから40%RHだそうです。なので、もっと多くの湿気を吸わせてからでなければ調湿剤としては機能せず、単なる乾燥剤にしかなりません。

B型シリカゲルに湿気を沢山吸わせるには、高温高湿環境下に置いておく必要があります。気温の低い冬場は、相対湿度が低くなり、屋外放置では湿度40%RH程度にしかなりません。そこで、お湯を入れたペットボトルにタオルを差し込んで給水するようにして、B型シリカゲルと一緒にビニール袋にいれて一昼夜、放置しておきました。ビニール袋の内側には、薄っすらと結露が見られました。

B型シリカゲルは、分包 連続タイプになっています。

この束を6束、丸めて、アイティプランターの両脇に入れてみました。現在、ボックス内の湿度の変化を観測中です。測定には、2日ほどかかる予定です。

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