超音波加湿器の蒸気量制御
2021年6月19日 - 未分類
超音波加湿器は、アクチュエータの振動で水分を弾き飛ばして水蒸気を発生させます。このアクチュエータの動きは、非線形であり、弱い電圧では起動しません。アクチュエータを動かすには、ある程度の電圧が必要です。
起動時は、グラフの緑線のように、ある程度の電圧(PWMに比例)が必要ですが、電圧を下げて行く分には、グラフの赤線のように、電圧(PWM)に比例して下がっていきます。
この特性を利用して、任意の水蒸気量を発生させたい場合には、一度、PWM=100%にしてから、目的の水蒸気量になるPWMに下げるのが良い方法です。
具体的には、
1 一度、停止する。
pi1.set_PWM_dutycycle(HUMIDITER,0)
time.sleep(0.01)
2 PWM=100%で起動
pi1.set_PWM_dutycycle(HUMIDITER,1000)
time.sleep(0.05)
3 目的のPWMに設定
pi1.set_PWM_dutycycle(HUMIDITER,power)
の3段階を行います。これにより、微量な水蒸気も発生させることができるようになります。
水蒸気量の制御が精密にできるようになり、温度、湿度の高精度な制御が可能になりました。