PTCヒーターで加熱
2019年4月1日 - 未分類
ペルチェは、室温+15度程しか温度が上がらないので、40度近くの温度にすることが難しい。補助的に、フィルムヒーターを使っていたのですが、パワーが今ひとつだったので、PTCヒーターを購入してみました。1500円ほどでした。PTCヒーターは、温度が上がるほど、抵抗が増えて電流が流れにくくなる省エネものです。しかし、150Wものパワーがあるので、冷えている時には最大12Aもの電流が流れます。なので、電源は、12V15AのACアダプターを使います。
冷却ファンが付いていて、イカツイ感じです。PTCヒーターは、6cmX6cmX4cmの大きさで、結構、コンパクトです。
ITBOXに付けてみました。ドライバーは、最大15A流せるものを使いました。実は、このドライバーでPWM100%でPCTヒーターを動かした時、1chに4つあるFETの内の1つが猛烈に加熱して、ハンダが溶けてFETが抜け落ちる事件が起きました。その後、このFETはショートモードで故障したために、別のFETに取り替えてあります。1つだけ交換すればいいかとも思ったのですが、また、1つのFETに電流が集中してはいけないと思い、同じ規格のFETで4つのFETを取り替えました。FET交換後は、正常に動作しているようです。
PCTヒーターを入れる事により、ペルチェだけだったら、32度までしか温度が上がらなかったのが、40度近くまで上げることができました。
立ち上がりも、結構、早いです。何より、ファンが付いているので、暖気が拡散されます。フィルムヒーターよりも、圧倒的にパワーがあります。高温で実験したい場合のオプションになりますね。卵を孵化させるための37.5度も簡単に実現できました。これで、ITBOXで卵からヒナにすることができます。
稼働させてから、一晩が経過しました。温度の安定性は、すばらしいものがありました。
僅か、0.02度の変動しかありません。PTCヒーターは、暖まるほどに安定性が増すみたいです。温度を上げるだけならば、ペルチェは不要で、PTCヒーターだけで十分ですね。実用的には、冬場の暖房運転のほうが、夏場の冷房運転よりもニーズが高そうに思えます。PCTヒーターを使った、冬場専用の暖房オプションがあってもいいような気がします。PCTヒーターのメーカーのホームページでは、PCTヒーターの最高温度は52度になっています。なので、50度付近までは温度を高めることができると思います。