試験管挿し芽の無菌培養
2017年3月13日 - 未分類
植物細胞は、条件さえ整えば1細胞からでも、完全に復元できるそうです。しかし、一般の環境では、雑菌に取り憑かれて、分解されて腐敗してしまいます。
そこで、無菌環境で挿し芽で苗を増やしてみます。無菌環境と言うと、オートクレープやクリーンベンチなどの大掛かりで高価な装置が必要に思いますが、ヴィトロプランツ社より、画期的な殺菌剤を使った無菌栽培方法が提供されています。今回はこの方法を使います。ヴィトロプランツ社のsirViPで殺菌した植物片を、メネデール入りの蒸留水の中に入れて、20℃一定の明るい環境に1週間放置します。今回は、エンジェルベービーなどを対象にしました。
sirVipは、細菌の細胞膜を破壊する働きがあるそうです。また、塩素が混じると効果が低下するので、塩素水とは別に使います。sirVip殺菌と塩素殺菌の二段階で雑菌を除去します。
花の付いていない茎の3節ほどで切って、sirViPで殺菌して、メネデールが入った蒸留水を試験管に入れて、茎を入れてフタをして、
外植体除菌用液作成方法
50mLの水道水にsirViPを小さじ、vipSupporterを1〜2滴入れてかき混ぜる。溶解せず、茶色の白濁液になる。水と混合後、8時間以内に使用すること。植物茎片を入れて、4時間から12時間、浸しておく。推奨は8時間。
塩素液作成方法
次亜塩素酸カルシウム4粒とvipSupporterを4~5滴を500mL計量容器に入れ、400mLまで水道水を入れる。この操作は外植体置床(植物を培養容器に入れ ること)の30分以上前に行い、作成後3日以内に 使用すること。 裏面記載の培地作成直前・直後に行うとよい。植物茎片を入れて、1時間から12時間、浸しておく。推奨は2時間。
試験管栽培
今回は、水耕苗を作りたいので、試験管に蒸留水とメネデールを入れて、植物茎片を入れてフタをして、アイティプランター温度調整(20℃一定、75%PWM 24h)で栽培してみる。塩素水からピンセットで取り出した植物茎片を、外植体除菌用液にさっと浸して、試験管に入れて、塩素水をスプレーしてからフタをはめた。全部で27本作成した。根が生えてきたら成功であり、試験管の中で腐敗してしまったら失敗になる。
27本のサンプルを作成した。普通ならば、2、3日で腐敗してしまうと思われる。果たして、腐敗せずに、発根するかどうか、とても楽しみ。
感想