感温式アニマルトラップ

2019年9月8日 - 未分類

イタチやテン、アライグマ、ハクビシンに代表される中、小型の害獣は、ニワトリを襲ったり、畑の作物を食い荒らしたりします。害をもたらすのは、特定の個体であることが多く、追い払いなどよりも、捕獲することが重要です。捕獲器は、アニマルトラップを使います。

アニマルトラップには、釣り餌式と踏み板式があります。

釣り餌式のアニマルトラップは、害獣が餌がついたトリガーレバーを引くと、扉が閉まる仕組みです。踏み板式も同様で、踏み板を踏むと扉がしまします。

ここで、問題があります。釣り餌式では、餌を引かずに、押された場合には、扉は絶対に閉まりません。害獣の中には、この仕組を知っているかのように、餌だけ食べていくつわ者がいます。

そこで、害獣が捕獲器内に侵入したら、即座に扉が閉まるように改造します。この方法は、釣り餌式の捕獲器だけでなく、踏み板式や、鹿や猪を捕らえる大型の捕獲檻にも使える方法です。

センサーの選択

先ずは、捕獲檻に害獣が侵入したことを検知するセンサーが必要です。センサーには、動体検出センサーや距離検出センサー、タッチセンサー、温度センサーなどが考えられます。しかし、誤動作しないように、狭い検出範囲のセンサーを選ぶ必要があります。今回は、このセンサーの出力は、I2Cインターフェースです。なので、I2Cインターフェースが使えるPICやESPなどのマイコンを使う必要があります。今回は、タカハ機工 株式会社のCA1260/CA12600060(6Ω)を使いました。1200円ほどしますが、強力な吸引力があります。

ソレノイドコイルには、結構な電流(瞬間的に2Aほど)が流れるので、通電にはリレーモジュールを使っています。入力信号は5Vになっていますが、3.3Vでも問題なく動作します。

バッテリーは、バイク用の12Vバッテリーを使っています。

配線して、雨露が入らないケースに入れます。

ESP8266のプログラムでは、起動時に、サーマルセンサーの検出値の最大値を保持します。この値は、地面の温度になります。サーマルセンサーの検出値は、バラツキがあるので、誤動作を防ぐために、カルマンフィルターでバラツキを減らしています。後は、1秒ごとにサーマルセンサーの検出温度を調べて、保持している温度よりも0.1度高い値になれば、リレーをONにして、ソレノイドを動作させて、扉を閉じます。保持している温度は、1分毎に、サーマルセンサーの検出値の最大値を更新します。

 

 

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