園芸療法

2016年2月21日 - 未分類

精神障害症には、高齢者の認知症や、壮年層のうつ病等の気分障害が含まれています。うつ病患者数は平成8年からの12年間で約3.5倍の100万人超となっています。認知症高齢者の数は2012年の時点で全国に約462万人で、2025年に700万人を突破。65歳以上の5人に1人が認知症になると予想されています。

認知症や気分障害の治療は、薬物療法だけでは不足で、日常的なリハビリテーションが必要とされています。このような精神障害症の治療の一環(リハビリテーション)として園芸療法があります。

園芸は、野菜を育てて収穫するという、体の糧を得る手段であるとともに、植物を可愛がり、生長を見守るという、心の糧を得る手段でもあります。古来から、人間は植物を育ててきました。植物を育てることで、ストレスが緩和される作用があると言われています。

園芸療法は、実際に土に触れて植物を植えたりして、体を動かすことになりますが、屋外の作業は季節や天候に影響されます。また、庭園や温室といった場所が必要になります。そこで、1年を通じて、気候や季節に影響されない園芸療法として、アイティプランターを使った室内園芸療法が考えられます。

アイティプランターならば、IoT技術により、植物との対話が可能になるでしょう。アイティプランターならば、室内の僅かなスペースに置くことができます。

SiriやWatsonと連動させれば、会話のやりとりも可能です。患者らは、可愛がっている植物と対話しているかのような気持ちになれるでしょう。また、お世話をしなければという積極的な気持ちも生じてくることでしょう。

花が咲いた時や、実がついた時には、喜びを感じることでしょうし、日々の小さな変化にも敏感になることでしょう。

植物との対話に於いて、日時や季節、気温や気圧が話題にもなるでしょうし、植物の生育具合から植物の健康状態を聞くこともできるでしょう。また、植物から、毎日お世話をしてくれることへの感謝の気持ちや、褒め言葉、甘えたおねだりも聞くことができるでしょう。

栽培状況をSNSに自動投稿する機能があれば、他のフォロワーからの反応も届くことでしょうし、新しいコミュニティができるかもしれません。少なくとも、社会とのかかわり合いを感じることができるでしょう。

室内栽培装置アイティプランターを利用した、医療、福祉、健康分野への応用が期待されます。

 

 

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